“従来の家電は、冷蔵庫で冷凍・冷蔵ができれば十分でした。しかし、進化したスマート家電はインターネットに接続できるようになっており、携帯電話・スマホやタブレットPCなどにインストールされた専用のアプリケーションを使って遠隔操作ができます。
機能が多くなっても使いこなせないという人もいるでしょうが、家にスマート家電があるのとないのとでは生活が大きく変わります。どういうことができるのかというと、冷蔵庫ならば開閉した回数や時間を記録することで無駄に電気を使わないようにと意識するようになりますし、中に収納している食品をスマートスピーカーなどを使って登録することで賞味期限を警告したり、冷蔵庫にあるものでできるレシピの検索などができるようになります。
エアコンやレコーダーなら、外出先からスマホや携帯電話を使って操作が出来ますから、帰宅前に冷暖房を行って快適な温度に調整しておくとか、録画したテレビ番組をネット経由で視聴するという使い方もできます。
遠隔操作ができることを利用すれば、高齢化が進む社会においては独居老人の見守りにも役立ちます。ネットに接続されたシーリングライトを取り付けておくことで、夜に照明がついているのかを離れて暮らす家族が確認できます。冷蔵庫の記録も見れば、ちゃんと食事が摂れているのか、栄養バランスは整っているのかがわかります。もしスマート家電が使われていないようであれば、異常が起きていると判断して救急車や警察に連絡ができます。
スマート家電をスマホで操作するのは難しいのではないかと思うかもしれませんが、スマートリモコンと呼ばれるスマート家電を1台で操作できる装置を購入して、それに対応したアプリをインストールしてから製品を登録していけば使えるようになります。
使いこなせればとても便利なことになるになりますが、同時に危険もあるということは知っておいたほうが良いです。パソコンやテレビだだけでなく照明や扇風機などもインターネットに接続されているとなれば、悪意のある人間がセキュリティのない機器から侵入して大切なデータを盗んだり、大音量でスピーカーを鳴らしてなどのいたずらをされる恐れもあります。さらにスマートフォンを不注意でなくしたり、盗まれたりすれば、それを使って家に侵入することだってありえます。スマホは生体認証でロックができる製品を使うとか、なくしたときにすぐに位置がわかるアプリをインストールしておくなどの対策が必要です。”